介護職(ケアマネ)からITコンサルタントへの転職日記

介護業界のIT化が進むように動いています。

009.第2回全国介護福祉総合フェスティバル in 横浜

介護業界の鬼ヶ島はどこ? f:id:godaimekoro:20170807164859j:plain

 

2017年8月4日(金) 8月5日(土)

「第2回全国介護福祉総合フェスティバル in 横浜

に行ってきました。

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正直、第1回の大阪の開催は存在すら知りませんでした。

これは自分だけでしょうか・・・。

介護現場にいると、ご利用者のことや業務に追われる中でアンテナが全然外に向かないということはないでしょうか。

今回はケアマネを辞めたことで、ようやく担当利用者の生活を背負うという肩の荷が降りて広い視野を持てるようになりました。

それまでの現場スタッフ時代は業務以外で介護のことを考えるのが嫌でした。

 

なんとなく集客が少なく見えたのは、そういう原因があるのではと思いました。

f:id:godaimekoro:20170807171823j:plain 横浜(会場「横浜産貿ホール」)
介護技術講義、介護関連の教材出店、講演、ディスカッション、VR体験など本当に盛りだくさんな内容で、全てを見るのは難しいし大変なので、私が参加したのは一部。

その中でも印象深かったものを3つほど書いてみます。

 

  • ①「VR認知症体験会」 株式会社シルバーウッド

VR体験 f:id:godaimekoro:20170807173813j:plainf:id:godaimekoro:20170807173740j:plain

代表の下河原さんの認知症に対する考え方も共感でき、紹介されたサービス付き高齢者住宅[銀木犀]は介護に対する自然や理想が実現されていて素敵でした。

認知症について語るとき、必ず第三者は行動・心理症状(BPSD)の話ばかりをする。でも本来、認知症のある人が何に困っているのか、何が原因でそのような行動をするのか、分かろうと思えば、中核症状について理解していないと難しい。どんな中核症状があるのか知らずして、とにかく認知症=記憶障害とひとくくりにしている社会が問題」

この考えから作られている[銀木犀]やVR認知症体験は認知症に対する本質が理解でき、介護に対する考え方を変えてくれるパワーがあると感じました。

何よりVRすごい! よく漫画とかアニメで見ていた仮想現実っていうのがリアルに体験できる時代になったんですね。認知症の方の感覚が少し理解できたような気がしました。

 

    • ②地域社会における新たな介護文化とは? 座長:中浜 崇之 

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特に印象的だったのは「ぐるんとびー」の菅原さんのお話。

団地を利用した今までの介護の常識をぶち壊した環境作りには、すごい衝撃で覚悟の大きさも感じることができました。

待遇、少子化、職務内容など様々な理由からもうこれから介護人材を増やすのは難しい。でも間違いなく高齢者で溢れかえる未来。

地域ケアなんて言葉にするのは簡単でも、実際は「介護」なんて人は関わりたくない。「ぐるんとびー」さんの事業は完全に革命です。詳しくは上記のリンクから。

もうこれくらい常識を打ち破らなければいけない時代だと感じます。

高齢者がいるのが当たり前、介護士はあくまでスペシャリスト。本来ならスペシャリストがやる必要がないことも今はやってしまっている。

ご利用者のことをよく知り、生活を支えている介護士を中心に地域と繋がれる環境作りをしていくことで、自然に自分が歳をとっても安心できる世界になるのかもしれない。

「医療従事者の言うことは聞くな!介護士が中心なんだから」

極端だけど何より言葉のインパクトがすごい(笑)

あくまでだれが一番ご利用者のことを理解してるのか?って話しだと思います。

 

    • ③介護×ICTミーティング―テクノロジーが生み出す未来の介護とは
    • NDソフトウェア株式会社・株式会社コンダクト・株式会社株式会社メディトロニクス・株式会社ロジック
    • ゲストコメンテーター 馬場 博 
    • (一般社団法人C.C.netチーフアドバイザー/横浜みなと介護福祉事業協同組合事務局長)
    • ゲストコメンテーター 松瀬 啓祐
    • インフォコム株式会社 ヘルスケア事業本部C 地域包括ケア推進グループ上級主任)
    • コーディネーター 竹下 康平 (株式会社ビーブリッド代表取締役)

私が今回このイベントを知ることができたのも、参加したいと考えたのもこちらのパネルディスカッションを聞きたかったからです。

コーディネーターの竹下さんは8月から私が働く株式会社ビーブリッドの代表で、介護業界とIT業界の橋渡しの為に10年近くも前から尽力されている方です。

 

私がケアマネを辞めたのも、介護現場で長年苦労してきたのも、あまりにもアナログ的な業務が多すぎるからと言っても過言ではありません。

スマホを使いこなす若者がこれから介護業界に入って絶望することは目に見えてるし、そもそも入ってこない理由もあまりに介護現場の評判が悪いからではないでしょうか。

 

職場環境が整う→業務が効率化→利用者との関わりが増える→事業者の評判が上がる

 

このサイクルを実現することが介護業界の光だと私は考えています。

今回のディスカッションでも登壇された会社の方々の開発している介護関連ソフトの紹介から始まるも、なかなか浸透しないという悩みが多く聞こえました。

まず大前提として介護現場の方々はパソコンが苦手。

そして基本的に非常に忙しいため、実際に各事業所に直接うかがっても話も聞いてもらえない。

ただ地域で頻繁に勉強会や集会を行っているため、そこに営業にくるのが効果的との話があるも、非常に門戸が開きにくい。

 

株式会社ビーブリッドの竹下さんの発言がまさに真理だと思うのですが、


「介護事業者側がITを使って、自分たちを良くするという意識がないと変わらない」

使いたい!もっと知りたい!すごい!便利!もっともっと良くしたい!

ってパワーがない限りは、

使わされるような認識ではどんなに営業しても一緒かもしれませんね・・・。


ただ大きな障害は別にもあって、自分自身がケアマネになってようやく問題の根本が目に入ってきたのですが(現場で忙しいさに追われていてはあんまり気づけないんじゃないかな・・)

指導・監督する行政(市区町村)が鬼ヶ島。

各介護事業者の経営陣が一番気にしているのは実地指導や監査で書類をチェックされていること。そのために膨大な資料を紙媒体で用意し、常日頃の記録業務もほぼその対策のためにやっていると言っても過言ではない。

つまり介護事業者がITで効率化されても、行政がアナログでは意味がない。

 

ただ行政に働きかけるのはまさに桃太郎の心境に近いのではないでしょうか。

人間の仲間はついてきてくれる人がいなかったから動物を家来にしたんじゃないのかな。

行政が絡むとどんどん問題の規模が大きくなっていく。

だからって何もしないのでは変わらない。

 

介護業界のIT化に向けて視野を広くして、介護保険に関わる機関に切り込んでいけるようにしたいと思います。